ヨハネス・フェルメール(1632年-1675年)は、17世紀のオランダ黄金時代を代表する画家であり、「真珠の耳飾りの少女」などの人気作品で日本にも多くのファンがいます。現存する作品はわずか37点ほど(諸説あり)とされていますが、日本でも所蔵している美術館があるのか調査しました。
調査結果として、残念ながら日本にはフェルメールのオリジナル作品を所蔵する美術館はありませんでした。しかし、以下の2つの美術館では素晴らしいフェルメール作品を鑑賞することができます。
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国立西洋美術館(東京)
- 作品名:聖プラクセディス(1655年)
- 展示内容:この作品はフェルメール作品として個人から寄託を受け、2015年より常設展示されています。しかし、署名や使用されている顔料から模写の可能性が指摘されており、真贋を巡る議論が続いています。そのため、国立西洋美術館では「フェルメールに帰属する」と表記し展示されています。
大塚国際美術館(徳島)
- 作品名:「真珠の耳飾りの少女」(1665-66年)、他
- 展示内容:この美術館では、世界中の名画を陶板化技術により原寸大に複製し展示しています。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(1665-66年)や「牛乳を注ぐ女」(1660年頃)などの有名作品をはじめ、日本未公開の作品も含めた10点のフェルメール作品を一堂に鑑賞することができます。
フェルメールのオリジナル作品を日本で直接見ることはできませんが、これらの美術館でその魅力を存分に楽しむことができます。フェルメールの世界を身近に感じるために、ぜひ訪れてみてください。
要点まとめ
- 日本にはフェルメールのオリジナル作品を所蔵する美術館はない。
- 国立西洋美術館(東京)では「聖プラクセディス」が展示されているが、真贋を巡る議論がある。
- 大塚国際美術館(徳島)では、フェルメールの有名作品を陶板画として鑑賞できる。